ゲイだけど質問ある?LGBTへのソボクな疑問に答える入門本&愛の短歌!
鈴掛真さんの新刊『ゲイだけど質問ある?』(講談社)が11月22日に発売された。本作は、すぐそばにある“LGBT”が身近になる世の中への入門書。著者の鈴掛さんは短歌結社「短歌人」所属の歌人として活躍しており、第17回 髙瀬賞受賞。「短歌のスタンダード化」「ポップスとしての短歌」をセオリーに、ブログ・Twitterなどで作品を随時発表中である。本書では、最近よくきくが、まだまだ知らない人が多い「LGBT」へのソボクな疑問に“オープンリーゲイ”の歌人として活躍する鈴掛真が答えていく。

本TUBE編集部×鈴掛真インタビュー
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――このタイトルすごいですよね!ご自身で考えたんですか?

そうですね、できるだけシンプルな企画名にしたかったので、このタイトルに落ち着きました

――ものすごく赤裸々に書いてますよね

できるだけ包み隠さず書きました。でもまぁ隠したいところは隠してるんですけど(笑)。

――入門書の域は超えてるなと思います。

本当ですか!良かったです。飲み会のときの話のテンションで書きたいと思ってたので、お勉強の本ではなくて、友達との雑談を聞いてるかのように読んでもらえたらいいなと思いながら書いていました。

――歌人でもある鈴掛さんなので、一つ一つの質問に対する答えの後で短歌が一首添えられてるんですよね。

~君の名を 上手くきれいな 発音で ずっと言えずに いたような日々~
短歌書き始めて、今11年とかなんですけど、これは1年目とかに出来上がった思い出のある歌ですね。恋愛してる最中のことは意外と書かなかったりするんですよ。「君」っていう相手を想ってたかっていうと、そのときは想っていなくて、そのときのことを回想して短歌を書いたりしています。

――カミングアウトしてるとはいえ葛藤はなかったですか?

この本を作ったり書いたりしているときは、全く葛藤はなかったです。ただ、作家デビューをした6年前はかなり葛藤がありましたね。

――その変化というのは何かあったんですか?

やっぱり社会が変わっていったからですかね。だんだんメディアでLGBTが取り上げられるようになったんです。今まさに自分はもしかしたらゲイかもしれないとか思い悩んでいる子達がこれを読んだことによって、「やっぱり自分はゲイだ」と思ったり、「自分はゲイじゃないかも」って答えが分かれる。それで全然いいと思っています。僕は学生時代ずっと一人で悩むタイプだったので、そういう一人で悩む子を減らせたらいいなと思っています。

――どうすればそういうLGBTで悩んでいる人が安心して話してくれるか、関係性を築くコツみたいなのってありますか?

日常的にLGBTの話をしちゃう。今まで、同性愛っていうものはアンタッチャブルなものにされてたような気がするんです。笑い話にしていいのかとか…。別に笑える話だったら笑って話しちゃって僕はいいと思うし、そこに壁を作らずにみんながいつもやってるような会話の中にゲイの話が入ってるとか。そういう風な空気になっていると、だんだんLGBTの悩みを隠していた人も、この子にだったら話しても大丈夫かなって思ってくるものです。

――最近読んでおもしろかった本はありますか?

自分でイベントをやったときにゲストで来ていただいた、社会学者の古市憲寿さんが最近『平成くん、さようなら』という小説の単行本を書かれて。ちょっとSFチックなんだけど、なんだかすごく切ないラブストーリーです。

――ラブストーリーなんですか?毒舌じゃないんですか?

古市憲寿さんが書くラブストーリー。意外と可愛らしい感じなんですが、でもすごく古市さんらしい。古市さんにしか書けないストーリーになっていて、とてもおもしろかったです。

――ありがとうございました。『ゲイだけど質問ある?』は、ゲイについての本音をわかりやすく、感情的になりすぎず、楽しく語ってくれている本だと思います。LGBTって結局何なの?と思ったら真っ先に手にとっていただきたい一冊です。



■鈴掛真
歌人。1986年愛知県生まれ。名古屋学芸大学メディア造形学部卒業。短歌結社「短歌人」所属。第17回 髙瀬賞受賞。広告会社でコピーライターとして3年の勤務の後、作家として本格的に活動をはじめる。「短歌のスタンダード化」「ポップスとしての短歌」をセオリーに、ブログ・Twitterなどで作品を随時発表中。著書に『好きと言えたらよかったのに。』(大和出版)がある。

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本編では、この他にも質問やトークが盛り沢山、そして普段は見ることのできない作家さんの表情も楽しめます! 完全版が見たい方は、ぜひインタビュー動画をチェック!
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